3月中旬に広島の原爆ドームに行きました。原爆ドームへは宿泊したヒルトン広島からは2kmほどで朝の散歩がてら歩いて行ってきました。原爆ドームの訪問は2回目になりますので今回は平和資料館は行かず公園内の見学だけしてきましたが平和資料館は原爆被害の悲惨さを伝えるかなりショッキングな内容だったと記憶しています。
まずは原爆死没者慰霊碑の前で犠牲者のご冥福と平和へのお祈りをしました。慰霊碑は公園全体を設計した丹下健三さんの設計によるもので原爆で亡くなられた方々の霊を雨露から守りたいという願いを込めて屋根のあるある家のような形にデザインされたそうです。中央の石碑には「安らかに眠ってください 過ちは繰返しませぬから」という強い言葉が刻まれています。慰霊碑の中央には原爆ドームが見えます。ここで毎年8月6日に平和記念式典が開催され多くの人が祈りを捧げています。広島の当時の人口は推定で34~36万人でこのうち約9万~16万6000人の方が被爆から2~4ケ月以内に死亡されたとされています。

慰霊碑からまっすぐ進むと原爆ドームがあります。原爆ドームは元々は1915年に「広島県産業奨励館」として建てられましたが1945年8月6日の原爆投下により被爆しました。爆心地から約160mという至近距離で爆風と熱線を浴びて大破、全壊しましたが奇跡的に倒壊を免れました。建物が倒壊しないようにあちこち補強されており定期的に保存工事が行われています。
1996年に核兵器の廃絶と世界の恒久平和を訴え続ける記念碑として世界文化遺産に登録されました。原爆ドームはアウシュヴィッツ収容所などと同様に人類の愚かさを後世に伝え二度と同じ過ちを繰り返さない戒めとして「人類の負の遺産」として登録されています。


このような負の遺産を残していても人類は未だに戦争を止められず、広島原爆より遥かに強力な核兵器を保有し続けています。当時より科学が格段に進歩し世界中の情報が瞬時に共有できる現在に至っても「奪い合い」「支配」という生命の本質は変わらないですね。人類もまた生命の誕生から生存本能による競争により生き延びてきたわけですから。。世界で最も裕福な国であるアメリカ合衆国が未だに戦争に加担し、世界最大の核兵器保有国であり自国ファーストを唱える指導者が支持されている状況です。これからは人類の英知を超えるAIの登場により新しい時代になっていくでしょうか。いつか世界が一つになり戦争のない平和な新しい世界が来ることを願わずにはいられません。