12.紀伊山地の霊場と参詣道

4月になりようやく暖かくなってきたので世界遺産めぐりを始めようかと思います。まずは手始めに近場の世界遺産で高野山に日帰りで訪れました。「紀伊山地の霊場と参詣道」として吉野・大峯、熊野三山、高野山の3つの霊場とそれらを結ぶ参詣道が2004年に世界遺産に登録されました。それぞれ離れているので今回は高野山を訪問し、その他はまた別の機会に行きたいと思います。

高野山には電車、バスでも行けますが、要所に無料の駐車場がいくつかあり、近くの人は車で行くのが便利です。まずは奥之院の入り口近くの駐車場に止めて奥之院を散策しました。奥之院は弘法大使空海の御廟がある場所で壇上伽藍と並ぶ高野山の二大聖地の一つで高野山の信仰の中心とされています。皇族や大名、個人、団体などさまざまな墓石が並んでいて荘厳な雰囲気で心が清められます。

次に高野山霊宝館近くの駐車場に止めて霊宝館を見学しました。拝観料は1300円でしたが高野山内の貴重な文化遺産を保存しており、奈良時代からの古い仏像、絵などが多数展示されており見ごたえあります。せっかく来たなら是非見ておきたい場所だと思います。

そこから歩いて壇上伽藍に行きました。壇上伽藍への入場は無料でしたが金堂や根本大塔の中はそれぞれ500円の拝観料が必要なので今回は外からの見学だけにしました。

ついでに六角経蔵で棒を持って一回廻しておきました。一回廻せば一切経を一回唱えたことと同じご利益があると言われています。

次にそのまま歩いて金剛峯寺に行きました。4月末でしたがまだ遅咲きの桜がほぼ満開できれいでした。

金剛峯寺の拝観料1000円払って中も見学いさせていただきました。中庭もきれいでした。

一通り見学したところでお昼になったので角濱のごま豆腐懐石をいただこうと思いましたが残念ながらお休みでしたので別のところで昼食をいただき、おみやげにごま豆腐を買って帰りました。ねっとりとした食感でとてもおいしかったので是非今度はお店で食べたくまた訪れたいと思います。


昼食後に車で大門に立ち寄り見学してきました。大きな門の左右には金剛力士立像があり迫力があります。

高野山の帰りに丹生都比売神社と慈尊院に寄りました。丹生都比売神社は弘法大師に高野山を授けた女神の社となっています。女神は高野山の総鎮守、真言密教の守護神となっています。

女人高野の寺、慈尊院は弘法大使の御母公、玉依御前が高野山上へ大使を尋ねた際に当時女人禁制であったため山麓の当院へ迎えられたそうです。大使は月に九度は必ず高野山上より母公を尋ねられたのでこの地名を九度山と称されるようになったそうです。慈尊院から高野山までの古道は「高野参詣道」の一つとなっており6時間くらいで歩けるそうです。今回は行きませんでしたが元気な内に挑戦できればと思いますが体力的に厳しいかも。

慈尊院の境内から石段を上ると丹生官省符神社があります。弘法大使により高野山の入り口であるこの地に守り神として慈尊院様と共に創設されました。

今回は車で逆から回りましたが高野山の入り口である慈尊院から回った方が良かったかもしれません(できれば歩いて)。

~ 4/24 高野山にて